アルクロメタゾン(Alclometasone)は、抗炎症薬、痒疹薬、抗アレルギー薬、そして血管収縮薬として合成された糖質コルチコイドである。ステロイド外用薬として、日本の格付けで5段階中2のミディアムの医薬品アルクロメタゾンプロピオン酸エステル、商品名アルメタがある。

機序

アルクロメタゾンは、リポコルチンの生産を誘発させ、ホスホリパーゼA2を抑制する。アラキドン酸の合成を抑制し、リンパ球からのプロスタグランジン、およびロイコトリエン酸の発生を抑え炎症の誘発を防ぐ。(ヒスタミンを含む。)

適応

アルクロメタゾンのクリームまたは軟膏は、副腎皮質ホルモンを助け、また以下の皮膚炎に効くとされる。

  • アトピー性皮膚炎
  • 湿疹
  • 乾癬
  • アレルギー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • 放射線による皮膚炎
  • 皮膚の痒み

ステロイド外用薬として使われ、日本での格付けで5段階中2のミディアムの医薬品アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(アルメタ)。外用薬では吸収率の高い部位、頬、頭、首、陰部では長期連用しないよう注意し、顔への使用はミディアム以下が推奨される。

国外では商品名アクロベートとしてグラクソ・スミスクライン社から販売されている。アクロベート軟膏、クリームには0.05%のアルクロメタゾンが含まれている。

禁止事項

以下の場合、アルクロメタゾンは使用できない。

  • アンクロメタゾン過敏症
  • 皮膚の結核
  • 水痘
  • 口囲皮膚炎
  • にきび
  • 酒皶
  • 栄養障害性潰瘍
  • ウイルス感染症
  • 梅毒

副作用

病変の悪化あるいは変化なしでは中止する必要がある。外用薬について全米皮膚炎学会によれば、ステロイド外用薬離脱の危険性を医師と患者は知っておきべきで、効力に関わらず2-4週間以上は使用すべきではない。

  • 痒み
  • 発赤
  • 紅斑
  • にきび
  • 色素脱失症
  • 汗疹
  • 毛のう炎
  • 白色萎縮
  • 睫毛乱生症
  • 皮膚の再感染

出典


アルクロメタゾン Wikiwand

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