2015年のインディカー・シリーズ (2015 IndyCar Series) は、インディカー・シリーズの20年目のシーズンとなる。第99回インディアナポリス500マイルレースはシリーズ6戦目として5月24日に開催された。ウィル・パワーがシリーズの、ライアン・ハンター=レイがインディ500のディフェンディングチャンピオンとして戦う。マニファクチャラーのディフェンディングチャンピオンはシボレー。インディ500と最終戦はポイントが2倍となる。

第15戦のポコノでジャスティン・ウィルソンが他車の破片が頭に直撃し死亡した。

ウィルソンの悲劇的な事故の1週間後、ソノマ・レースウェイで最終戦が行われた。スコット・ディクソンがシーズン3勝目を挙げ、ファン・パブロ・モントーヤとポイントが並んだが、勝利数で上回ったため自身4度目のタイトルを獲得した。モントーヤはシーズン序盤でインディ500に勝利している。今シーズンは傑出したパフォーマーが存在せず、多数の勝者が出て接戦が繰り広げられたシーズンとなった。ディクソンは3勝を挙げたが、それ以外で表彰台に上ったのは1回のみであった。しかしながらコンスタントにポイントを獲得し、ディクソン、モントーヤと3位のウィル・パワーの間にはかなりのポイント差が開くこととなった。

参戦チーム・ドライバー

チーム及びドライバーの変更

  • ブライアン・クロウソンはジョナサン・バーズ・レーシングから2015年と2016年のインディ500に参戦する。KVレーシング・テクノロジーがこの参戦をサポートする。
  • エド・カーペンター・レーシングとサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングは合併してCFHレーシングとなり、2015年はシボレーエンジンとエアロキットを使用する。
  • アンドレッティ・オートスポーツはライアン・ハンター=レイと再契約し、スポンサーのDHLと複数年の契約を結んだ。
  • ジョセフ・ニューガーデンは2015年シーズン、CFHレーシングの#67番車をドライブしてフルエントリーし、オプションで2年目の延長契約もあることを発表した。
  • サイモン・パジェノは3年間在籍したシュミット・ピーターソン・モータースポーツを離れチーム・ペンスキーに移籍、#22番車をドライブする。
  • チーム・ペンスキーの代表ティム・シンドリックはディフェンディングチャンピオンのウィル・パワーが#1番車をドライブすることをツイッターで発表した。
  • ライアン・ブリスコーは2015年はチップ・ガナッシ・レーシングとは契約せず、他チームとの契約を積極的に希望した。
  • ジェームズ・ヒンチクリフはアンドレッティ・オートスポーツを離脱し、パジェノに代わってシュミット・ピーターソンの#5番車をドライブする。彼はミカイル・アレシンに代わって2013年シーズン以来の復帰を果たしたジェームズ・ジェイクスとチームメイトになる。
  • ジャック・ホークワースはA.J.フォイト・エンタープライズの#41番車をドライブしてフル参戦する。佐藤琢磨も昨年に引き続いて#14番車をドライブする。
  • ミカイル・アレシンはソノマでシュミット・ピーターソン・モータースポーツに復帰、サードカーをドライブする。

開催スケジュール

  • インディ500・オートクラブ・ポコノでの3レースは「ファジーズ・ウルトラ・プレミアム・ウォッカ・トリプルクラウン」として開催。

カレンダーの変更

  • イタイパバ・ブラジリア・インディ300はブラジリアのアウトドローモ・ネルソン・ピケで3月8日に開催される予定であった。2014年の国政選挙で労働者党のブラジリア連邦直轄区の現職知事が敗北し、ブラジル社会党からの候補が新知事に就任した。レースは1月29日に直轄区政府によってキャンセルされたが、タイヤや燃料はすでに発送されており、インディカーはアウトドローモ・デ・ゴイアニアが代替の会場としてレースが開催できるか確認するため代表を派遣した。
  • ノラ・モータースポーツ・パークは2015年4月10-12日の開催を発表した。
  • テキサス・モーター・スピードウェイは6月4-6日の開催を発表し、レースはNBCSNで中継される。
  • オートクラブ・スピードウェイは6月27日の開催を発表したが、例年シーズン終盤に開催されていたスケジュールから変更となった。
  • インディカーとMi-ジャックプロモーションは2014年8月29日に、NRGパークで2015年シーズン開催予定のヒューストンのダブルヘッダーがスケジュール問題のためキャンセルされたことを発表した。
  • バーバー・モータースポーツパーク(4月26日)、ミッドオハイオ・スポーツカーコース(8月2日)とソノマ・レースウェイ(8月30日)でのレースは、ピレリワールドチャレンジのスケジュールによって確認された。PWCは、これらのレースだけでなく、セントピーターズバーグ、ロングビーチ、デトロイトもサポートしている。
  • トロント・サン紙が伝えるところによると、ホンダ・インディ・トロントはエキシビション・プレイスで開催されるが、7月に同地で開催される2015年パンアメリカン競技大会との日程の重なりを回避するため6月12日から14日に開催されるとした。前年までのダブルヘッダーとは異なり、今シーズンは1戦のみが開催され、今シーズンダブルヘッダーが行われるのはデトロイトのみとなった。
  • ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙によるとミルウォーキー・マイルで開催されるABCサプライ・ウィスコンシン250は2015年7月12日に開催される。
  • ポコノ・レースウェイでのABCサプライ500は前年まで7月の第1週に開催されていたが、今シーズンは8月23日に開催される。

ルールの変更

  • 昨シーズンまで2倍のポイントが与えられたのは3つの500マイルオーバル戦であったが、今シーズンはインディ500とソノマでの最終戦の2戦に与えられる。
  • 各チームのテスト期間は二週間のみというのが継続された。前シーズンまでとは異なり、プロモーターデイズ/オープンテストはテスト割り当てにカウントされた。
  • 医療免除はピットの選択から排除される。ピットの選択はドライバーではなく、前戦でのチームのパフォーマンスに基づいて行われる。この変更で一つのチームによる、サーキット別のドライバーに対する「two-platoon(二小隊)」システムは使用されなくなる。
  • ロード/ストリートコースで行われるイベントでの予選グループは、週末の最初のセッションの代わりに、予選前に行われる最終プラクティスセッションによって決定される。
  • スタンディングスタートは2015年シーズンから廃止された。特に多数の中止されたスタンディングスタートと2013年シーズンのヒューストンでのクラッシュ、2014年のインディアナポリスロードコースのレースでのスタートラインにおける混乱の後、シリーズはそれらを再導入する前により多くの開発が必要とされた。
  • インディ500のルーキーオリエンテーションプログラムの各フェーズでは、毎時5マイルの速度向上の要求が表示される。フェーズ1は205-210mphでの10ラップから成り、フェーズ2は210-215mphでの15ラップ、フェーズ3は215mph以上での15ラップから成る。ラップは連続的である必要はない。各フェーズと対応する速度は路面/気象状況に基づいて調整することができる。補正プログラムは、フェーズ2と3で構成される。

レース結果

レース概要

ポイントランキング

ドライバー

ポイントは以下が与えられる:

  • レースの間に少なくとも1ラップをリードしたドライバーに1ポイントが与えられる。最多ラップリードを記録したドライバーには更に2ポイントが与えられる。
  • インディ500以外のレースでポールポジションを獲得したドライバーには1ポイントが与えられる。
  • エンジンを交換した場合、10ポイントが減点される。
  • 同ポイントの場合ランキングは勝利数、2位入賞数、3位入賞数・・・で比べられる。入賞数も同じ場合はポールポジション獲得数、予選タイム数、予選順位数、その他で比較される。
  • 前年まであったインディ500の予選ポイントは与えられない。

マニファクチャラー

  • 各レース/予選における各マニファクチャラーの上位3名のポイントは、ドライバーそれぞれに割り当てられた4台のエンジンの内一つを使用していれば計算される。
  • 最多ラップリードを記録したドライバーの搭載エンジンマニファクチャラーには2ポイントが与えられる。
  • インディ500以外のレースでポールポジションを獲得したドライバーの搭載エンジンマニファクチャラーには1ポイントが与えられる。
  • 各マニファクチャラーはエンジン交換無しに2500マイルに達した場合10ポイントが与えられる。2500マイルに達しない場合またはエンジン交換が必要な修理の場合、20ポイントが減点される。
  • 同ポイントの場合ランキングは勝利数、2位入賞数、3位入賞数・・・で比べられる。入賞数も同じ場合はポールポジション獲得数、予選タイム数、予選順位数、その他で比較される。

脚註

参照

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(英語)

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