ブダペスト - ハトヴァン線(ハンガリー語: Budapest–Hatvan-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は80a。ブダペストとミシュコルツ、ニーレジハーザ、コシツェを結ぶ80号線のブダペスト近郊区間に相当する。

運行形態

特急(IC)

ブダペスト東駅 - ミシュコルツ方面に、1時間に1本の運行。詳細は80号線の項目を参照。

2022年度以前は、ほとんどの列車がハトヴァンを通過していた。

特別快速(Ex)

  • エズュシュトパルト号: ケストヘイ - ブダペスト - ミシュコルツ 【夏季運行】
    夏季のみ、一日1往復運行する。線内の停車駅はゲデッレー、アソード、ハトヴァン。ブダペスト市内はケレンフェルド駅に停車し、ケーバーニャ上駅の短絡線を経由して30号線に直通する。
    2019年に限り、82号線経由となり、ハトヴァン以西は経由していなかった。
  • シャヨー号: カジンツバルチカ → ブダペスト 【日曜運行】
    日曜限定で、一日1本の運行。ゲデッレーに停車し、ハトヴァンを通過する。
    2023年度に運行を開始した。当初は特急(ジェルシュ)の種別であったが、2023年4月2日より特別快速(Ex)に種別変更され、シャヨーの愛称名がつけられた。

区間特急(S)

  • ティサトー号: ブダペスト - フュゼシャボニ - ティサフュレド 【夏季、および春季・秋季休日運行】
    夏季を中心に、一日1往復の運行。ハトヴァンに停車し、西行に限りゲデッレーに停車する。
    2021年に運行を開始した。当初はエクスプレス(Ex)の種別で、全車指定席であった他、ゲデッレー停車、ハトヴァン通過であった。2023年度よりハトヴァン停車となり、2023年5月より区間特急(S)に種別変更され、座席指定無しで乗車できる様になった。2024年度より、東行がゲデッレー通過となった。
  • 過去の運行系統
    • ブダペスト東駅 - ハトヴァン - ショモシュケーウーイファル
      2018年以前、週1往復運行していて、東行がブダペスト - ハトヴァン間ノンストップで、西行が快速(IR)停車駅+ラーコシュに停車していた。
    • ブダペスト東駅 - ハトヴァン - シャートラヤウーイヘイ
      2020年夏以前に運行していた。詳細は快速(IR)の項目を参照。

中距離快速(IR)

  • マートラ号(IR85系統): ブダペスト東駅 - ハトヴァン - ジェンジェシュ
    1時間に1本の運行。ハトヴァン以東については80号線の項目を参照。
    2023年度より運行を開始した。
  • アグリア号(IR87系統): ブダペスト東駅 - ハトヴァン - エゲル
    1時間に1本の運行。ハトヴァン以東については80号線の項目を参照。
    過去の運行形態
    2020年夏以前は、特急(O)が2時間に1本、区間特急(S)が4時間に1本の運行であった。いずれも、マーリアベシュニェー、バグ、トゥラを通過していた。特急の一部がラーコシュに停車していた。
    2020年秋より中距離快速(IR)に置き換えられ、1時間に1本の運行となった。この時に、一部がペーツェルとイシャセグ停車となった。
    2021年度より、マーリアベシュニェー、バグ、トゥラが停車駅に追加された。
    2022年4月より、ラーコシュ、ペーツェル、イシャセグは全て通過となった。

  • ミシュコルツ → ブダペスト東駅
    一日あたり、片道1本の運行。停車駅が特殊で、ハトヴァンからイシャセグまでノンストップで、イシャセグ、ペーツェル、ラーコシュチャバ、ラーコシュリゲト、アカデーミアウーイテレプにも停車する。
    2023年度より運行を開始した。

普通(Sz)

  • ブダペスト - ミシュコルツ/エゲル
    一日1往復の運行。早朝にブダペスト行が1本、深夜にミシュコルツ行が1本運行する。ブダペスト東駅 - ゲデッレー間ノンストップ。
    過去の運行形態
    2019年以前は、早朝のミシュコルツ発ブダペスト行の列車がハトヴァン以西アソード、ゲデッレー、イシャセグ、ペーツェル、ラーコシュ、ケーバーニャのみに停車していた。深夜のミシュコルツ行は、ペーツェル、イシャセグに停車し、マーリアベシュニェー、バグ通過であった。
    2019年末に、エゲル発ブダペスト行の列車が、ブダペスト近郊列車(S87)として運行を開始した。当時は各駅停車であった。
    2021年度より、ミシュコルツ発の列車がトゥラ、バグ、マーリアベシュニェー停車となった他、ゲデッレー - ブダペスト東駅間ノンストップとなった。エゲル発の列車は中距離列車(Sz)に格上げされ、ゲデッレー - ブダペスト東駅間ノンストップとなった。
    2022年度より、エゲル発の列車が中距離快速(IR)に置き換えられた。
    2023年度より、東行がペーツェル、イシャセグ通過となった一方で、マーリアベシュニェー、バグ停車となった。

  • ブダペスト - ミシュコルツ/ジェンジェシュ
    一日1.5往復の運行。早朝にミシュコルツ行が1本、深夜にブダペスト行が2本運行する。深夜便のうち1本は各駅に停車する。
    2022年度以前は普通(S80)として運行していた。深夜の西行は2本とも各駅停車であった。

快速(G80)

  • イシャセグ → ブダペスト東駅 【平日運行】
    平日の朝限定での運行。
    2023年度より運行を開始した。
  • 過去の運行系統
    • ブダペスト→ハトヴァン
      2019年夏以前、平日の夜間限定で一日2本運転していた。途中、ペーツェル、イシャセグ、ゲデッレー、アソード、トゥラにのみ停車していた。
      2019年秋以降1本が快速(IR)に置き換えられた。
      2022年春以降、マーリアベシュニェーとバグが停車駅に追加された。
      2023年度より休止。


普通

  • S77系統: ヴァーツ - アソード - ハトヴァン
    一日1往復の運行。各駅に停車する。アソード以西は78号線に直通する。
    2022年夏より運行を開始した。
  • S780系統: バラッシャジャルマト - アソード - ハトヴァン 【平日運行】
    平日に限り、一日2往復の運行。各駅に停車する。アソード以西は78号線に直通する。
    S780の系統番号は、2022年度より付与された。
  • S80系統: フュゼシャボニ → ブダペスト
    早朝に、一日1本の運行。ガルガヘーヴィーズ、ヘーヴィーズジェルクを通過する他、ゲデッレー - ブダペスト間ノンストップ。
    2021年度以前は各駅に停車していた。2022年度より快速運転となったが、当初はラーコシュとケーバーニャ停車で、2023年度より両駅通過となった。
  • S80系統: ブダペスト - ゲデッレー ( - ハトヴァン)
    30分間隔の運行。ゲデッレー - ハトヴァン間は朝・夜中心の運行。約半数が、アーッラミ・テレペクを通過する。
    2020年以前は、ゲデッレー - ハトヴァン間にも1時間に1本運行していた。また、ゲデッレー以西は休日の本数が少なく、1時間に1本の運行であった。2022年度以前は、マーリアベシュニェーとバグにも全列車が停車していた。

過去の運行種別

  • 特別快速(Z80)
    • 平日の午後限定で運行していた。ブダペスト→ハトヴァン間に、片道のみ1時間に1本運行していた。ブダペスト東駅 - ゲデッレー間ノンストップで、ゲデッレー以東は各駅に停車していた。
    • 2020年末に運行を開始し、2022年度まで運行していた。2023年度より、IR85系統(マートラ号)に置き換えられる形で休止。

駅一覧

以下では、ブダペスト - ハトヴァン線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:特急
    • Ex:特別快速
    • IR:快速(中距離列車)
    • Sz:普通(中距離列車)
    • G:快速
    • S:普通(ブダペスト近郊)
  • 停車駅
    • ■印:全列車停車
    • ●印:大部分停車、一部通過
    • ○印:大部分通過、一部停車
    • |印:全列車通過
(*1): 70号線の列車は、全列車ケーバーニャ上駅を通過。定期列車では直接乗換えることができない。
(*2): 2021年12月開業。

参考文献

  • Österreichischer Eisenbahnbeamten-Verein, ed (1898) (ドイツ語). Geschichte der Eisenbahnen der Oesterreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska 

外部リンク

出典


ハンガリー ブダペストのライトアップされたブダ城とドナウ川の写真素材 [185612838] イメージマート

ブダペスト市内交通ガイド まっぷるウェブ

“東欧のパリ”ブダペストは夜景散策が楽しい カブカブ雑記

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