アクス地区(アクスちく)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区に位置する地区級行政単位。古来シルクロードの重鎮であるオアシス都市アクスを中心とする。人口ではウイグル族が74.6%、漢族が24.1%を占める。
地理
天山南麓、タクラマカン砂漠北縁に位置し、東はバインゴリン・モンゴル自治州と接し、南はタクラマカン砂漠を隔ててホータン地区を望む。西南はカシュガル地区、西北はキルギス共和国及びカザフスタン共和国と国境を接する。
行政区画
2県級市・7県を管轄する。
- 県級市:
- アクス市(阿克蘇市)
- クチャ市(庫車市)
- 県:
- シャヤール県(沙雅県)
- トクス県(新和県)
- バイ県(拝城県)
- オンスー県(温宿県)
- ウシュトゥルファン県(烏什県)
- カルピン県(柯坪県)
- アーバード県(阿瓦提県)
年表
この節の出典
新疆省アクス専区
- 1949年10月1日 - 中華人民共和国新疆省アクス専区が成立。アクス県・クチャ県・シャヤール県・トクス県・バイ県・オンスー県・ウシュトゥルファン県・カルピン県・アーバード県・アクチ県が発足。(10県)
- 1954年2月1日 - アクス専区が南疆行政公署アクス専区に改称。
新疆省南疆行政公署アクス専区
- 1954年7月14日 - アクチ県が南疆行政公署クズルス・キルギス自治州に編入。(9県)
- 1955年9月13日 - 新疆ウイグル自治区の成立により、新疆ウイグル自治区南疆行政公署アクス専区となる。
新疆ウイグル自治区南疆行政公署アクス専区
- 1956年4月21日 - 南疆行政公署アクス専区がアクス専区に改称。
新疆ウイグル自治区アクス地区
- 1958年5月29日 - オンスー県がアクス県に編入。(8県)
- 1962年10月20日 - アクス県の一部が分立し、オンスー県が発足。(9県)
- 1975年1月30日 - アクス専区がアクス地区に改称。(9県)
- 1983年8月19日 - アクス県およびオンスー県の一部が合併し、アクス市が発足。(1市8県)
- 2002年9月17日 - アクス市の一部が分立し、自治区直轄県級行政区のアラル市となる。(1市8県)
- 2013年1月23日 - アクス市・アーバード県・カルピン県の各一部がアラル市に編入。(1市8県)
- 2019年11月20日 - クチャ県が市制施行し、クチャ市となる。(2市7県)
交通
航空
- アクス空港
- クチャ空港
鉄道
- 中国国家鉄路集団
- 南疆線
- 阿阿線
道路
- 高速道路
- 吐和高速道路
- 国道
- G217国道
- G219国道
- G314国道
- G580国道
観光
クチャ市のキジル千仏洞やクチャ古城が名高い。
事件
ウイグル族と漢族による民族対立から、しばしば暴力や爆発事件が発生。2014年1月には、アーバード県とトクス県で警官、公安当局者が負傷する規模の衝突、爆発事件が発生した。
出典
外部リンク
- アクス地区人民政府(中国語)




